国際先導研究
「宇宙における天体と構造の形成史の統一的理解」

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構成

代表・分担者

宮崎 聡
所属・役職「国立天文台 ハワイ観測所・所長」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
西澤 淳
所属・役職「岐阜聖徳学園大学」
研究テーマ「イメージング観測における銀河の赤方偏移推定」
ハッシュタグ「#宇宙論 #銀河団 #銀河進化 #データ解析 #シミュレーション」
研究内容「宇宙論や銀河研究における最も基本的な物理量である銀河の赤方偏移を先進的な機械学習などの手法を用いて推定しています。観測量から情報をうまく抽出して宇宙論に適用する統計手法の開発にも取り組んでいます」
ORCID:0000-0002-6109-2397


宮武 広直
所属・役職「名古屋大学素粒子宇宙起源研究所・准教授」
研究テーマ「広視野撮像銀河サーベイデータを用いた弱重力レンズ宇宙論」
ハッシュタグ「#宇宙論#重力レンズ #ビッグデータ#銀河団 #銀河 #データ解析」
研究内容「宇宙の95%を占める暗黒成分ダークマターとダークエネルギーの正体に迫るための観測的研究を行っています。特に、広視野撮像銀河サーベイデータを用いて弱重力レンズ効果を測定することで、宇宙構造の進化史を明らかにし、背後にある物理法則を探る研究を行っています。現在まではすばる望遠鏡Hyper Suprime-Camを用いた研究を主に行ってきました。国際先導研究では、2020年代に始まる超大規模撮像銀河サーベイEuclid宇宙望遠鏡, Vera C. Rubin天文台LSST, Roman宇宙望遠鏡のデータ解析に取り組んでいきます。」
ORCID:0000-0001-7964-9766


大栗 真宗
所属・役職「千葉大学先進科学センター・教授」
研究テーマ「宇宙論・宇宙論的構造形成」
ハッシュタグ「#宇宙論 #大規模構造 #銀河団 #初代銀河 #初代星 #理論 #データ解析」
研究内容「宇宙論と宇宙の構造形成、特にダークマターやダークエネルギーに関係した研究を行なっています。重力レンズ現象の理論研究、およびそれを応用した観測的研究を主に行なっています。銀河団などで観測される高増光率領域の深観測から遠方の星、銀河、超新星などを探索し遠方宇宙のフロンティアを広げる国際共同研究も行なっています。最近は連星合体重力波を利用した宇宙論の理論研究にも興味を持っています。」
ORCID:0000-0003-3484-399X


長峯 健太郎
所属・役職「大阪大学大学院 理学研究科 宇宙地球科学専攻 宇宙進化グループ・教授」
研究テーマ「宇宙論的構造形成・銀河形成」
ハッシュタグ「 #超大質量ブラックホール #初代銀河 #初代星 #銀河進化 #原始銀河団 #銀河団 #大規模構造 #宇宙論 #宇宙再電離 #ELT #シミュレーション #理論」
研究内容「宇宙論的な構造形成や銀河形成について、主に宇宙論的流体シミュレーションを用いて理論的にアプローチしている。初代銀河・ブラックホールから原始銀河団まで、星形成やフィードバックも考慮したフルスケールシミュレーションによって宇宙の物質分布や構造の進化、そして宇宙論とのリンクを解き明かします。」
ORCID:0000-0001-7457-8487
HP: http://astro-osaka.jp/kn/


栗田 光樹夫
所属・役職「京都大学宇宙物理学教室・准教授」
研究テーマ「星間物質、星形成、系外惑星、装置開発、光学、精密計測」
ハッシュタグ「#装置開発#光赤外望遠鏡#光学#精密加工#計測#補償光学」
研究内容「名古屋大学での助手の頃まではIRSF1.4m望遠鏡をはじめ中小口径の望遠鏡の開発やそれらを用いた観測的研究を行ってきました。現職では東アジア最大かつ我が国初の分割鏡方式である口径3.8mのせいめい望遠鏡の開発とプロジェクトマネジメントを行ってきました。またそのときに培った技術を元にベンチャー企業を立ち上げています。
本研究課題ではELT用の補償光学装置に用いる大型の鏡とレンズの開発を担当します。」
ORCID:


播金 優一
所属・役職「東京大学宇宙線研究所・助教」
研究テーマ「銀河の形成・進化、宇宙再電離・観測的宇宙論」
ハッシュタグ「#初代星 #超大質量ブラックホール #初代銀河 #銀河進化 #原始銀河団 #大規模構造 #データ解析」
研究内容「すばるやJWSTなどの大型望遠鏡を使って遠方銀河やAGNを研究しています。またELT等の次世代望遠鏡の科学検討にも参加しています。」
ORCID:0000-0002-6047-430X


児玉 忠恭
所属・役職「東北大学天文学教室・教授」
研究テーマ「銀河・銀河団の形成・進化」
ハッシュタグ「#初代銀河 #銀河進化 #原始銀河団 #銀河団 #大規模構造 」
研究内容「銀河・銀河団は今から100〜120億年前の宇宙で形成の最盛期を迎えたと考えられています。その最も重要な時代をまたぐ宇宙を広く見渡し、大局的な進化の描像を統計的に明らかにするとともに(マクロ的アプローチ)、個々の銀河を空間分解して詳細に調べることによって、銀河の中で起こる物理過程を詳しく解明することを目指します(ミクロ的アプローチ)。時代と周辺環境に翻弄されながら生まれ成長する銀河の生態を、最新の観測データとそれを解釈する現象論的モデルとによって実証的に解明します。そのため我々は様々な望遠鏡の様々な特長を生かした独創的な研究プロジェクトを推進しています。」
ORCID:0000-0002-2993-1576


本原 顕太郎
所属・役職「国立天文台先端技術センター・教授」
研究テーマ「可視赤外線観測装置開発・銀河形成進化」
ハッシュタグ「#近赤外線 #検出器 #カメラ #冷却光学系 #銀河形成 #銀河進化 #分光 #輝線比診断」
研究内容「200字」
ORCID:0000-0002-0724-9146


小山 佑世
所属・役職「国立天文台ハワイ観測所・准教授」
研究テーマ「銀河形成、銀河進化、銀河団、宇宙大規模構造、環境効果」
ハッシュタグ「#銀河進化 #原始銀河団 #銀河団 #大規模構造」
研究内容「すばる望遠鏡などを用いた遠方銀河・近傍銀河の観測を中心に、銀河の進化史と宇宙の構造形成の歴史を研究しています。特に、銀河を取り巻く「環境」の効果に注目し、銀河団や宇宙大規模構造を俯瞰するような広視野観測(マクロな視点)と、高解像度観測で銀河の内部構造を調べる研究(ミクロな視点)を組み合わせた研究を展開しています。またULTIMATE-Subaru計画ではプロジェクトサイエンティストを務めています。 」

ORCID:0000-0002-0479-3699
HP: https://www.naoj.org/staff/koyama/homepage/index.html


美濃和 陽典
所属・役職「国立天文台ハワイ観測所・准教授」
研究テーマ「補償光学・銀河形成進化」
ハッシュタグ「#装置開発、#銀河進化、#補償光学」
研究内容「すばる望遠鏡の次世代補償光学システム(GLAO)と広視野近赤外線観測装置を開発し、広視野、高解像度の銀河探査を行うULTIMATE-Subaru計画をプロジェクトマネージャーとして進めています。」

ORCID:0000-0003-3713-8882


研究協力者(シニア)

長尾 透
所属・役職「愛媛大学宇宙進化研究センター・教授」
研究テーマ「活動銀河核の探査・分光診断、銀河と巨大ブラックホールの共進化」
ハッシュタグ「#超大質量ブラックホール #銀河進化」
研究内容「銀河と巨大ブラックホールの共進化に関心を持ち、多波長での広域サーベイデータを活用した活動銀河核探査および分光診断による物理化学状態の調査を観測的に行っています。」
ORCID


稲見 華恵
所属・役職「広島大学 宇宙科学センター 助教」
研究テーマ「銀河の形成と進化・赤外線銀河・スターバースト・ブラックホール」
ハッシュタグ「#銀河進化 #赤外線銀河 #スターバースト #ブラックホール」
研究内容「銀河の中でも特に赤外線で明るく輝く銀河を研究しています。赤外線銀河を追いかけて、近傍宇宙でも遠方宇宙でも観測調査します。」
ORCID: 0000-0003-4268-0393


秋山 正幸
所属・役職「東北大学・理学研究科・天文学専攻・教授」
研究テーマ「銀河と超大質量ブラックホールの形成と進化、トモグラフィー補償光学」
ハッシュタグ「#銀河形成進化#超大質量ブラックホール形成と成長#補償光学#トモグラフィー」
研究内容「多波長データを用いて銀河やその中心にある超大質量ブラックホールの宇宙論的進化の研究を進めています。また、すばる望遠鏡に搭載するレーザートモグラフィー補償光学の開発を進めており、近日中に可視波長域での高解像度観測を実現できるよう研究を進めています。」
ORCID:0000-0002-2651-1701


泉 琢磨
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
但木 謙一
所属・役職「北海学園大学・准教授」
研究テーマ「銀河形成・進化」
研究内容「アルマとJWSTを用いて、z=2-6にある銀河の観測的研究を行っています。」
ORCID: 0000-0001-9728-8909
柏川 伸成
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
大内 正己
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
土居 守
所属・役職「東京大学理学系研究科附属天文学教育研究センター・教授」
研究テーマ「超新星・宇宙膨張・突発変光天体現象・観測装置開発」
ハッシュタグ「#超新星#親星#宇宙膨張#時間軸天文学#」
研究内容「Ia型超新星を中心に爆発メカニズムや親星の観測的研究を行っています。Ia型超新星を用いた宇宙膨張測定も国際共同研究で行っています。最近は時間分解能の高いCMOSセンサをつかって可視光での突発天体現象や変光現象の研究も秒以下のタイムスケールを中心に行っています。」
ORCID:0000-0001-5096-8886


野上 大作
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
軸屋 一郎
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
柿市 航樹
 
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
長谷川 賢二
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:
矢島 秀伸
所属・役職「」
研究テーマ「」
ハッシュタグ「」
研究内容「」
ORCID:

ILRフェロー

豊内大輔
所属・役職「大阪大学大学院 理学研究科 宇宙地球科学専攻 宇宙進化グループ・特任助教」
研究テーマ「銀河と超巨大ブラックホールの共進化」
ハッシュタグ 「#超巨大ブラックホール#初代星#初代銀河#輻射流体シミュレーション#銀河形成#化学進化」
研究内容「輻射流体シミュレーションを用いた星形成やブラックホール質量成長の研究をしています。銀河の化学進化モデルの開発にも取り組んでおり、これらを組み合わせて、銀河とその構成要素である星やブラックホールの形成過程を統一的に理解することを目指しています。」
ORCID:0000-0003-3467-6079


研究協力者(若手滞在経験者)

Zhaoran Liu
東北大学
D1

奥 裕理
大阪大学
D3(滞在時はD2)

砂山朋美
名古屋大学
研究員

Suchetha Cooray
名古屋大学
D3

大里健
千葉大学
助教

Cesar Hernandez-Aguayo
MPA
研究員

大工原一貴
東北大学
D2

Ronaldo Laishram
東北大学
D3 (滞在時はD2)

高橋宏典
東北大学
M1

石田光
東北大学
M1

海外の研究協力者

氏名:ブエル ジャヌージ
所属:アリゾナ大学・スチュワード天文台
役職:台長

氏名:マイケル シュトラウス
所属:プリンストン大学
役職:教授

氏名:アンドレア フォンタナ
所属:ローマ大学、INAF
役職:教授

氏名:江上 英一
所属:アリゾナ大学/スチュワード天文台
役職:教授

氏名:ティム アイフラー
所属:アリゾナ大学
役職:准教授

氏名:エリザベス クラウス
所属:アリゾナ大学
役職:准教授

氏名:ピーター ベルージ
所属:アリゾナ大学/国立天文台
役職:准教授

氏名:ブレンダ フライ
所属:アリゾナ大学
役職:准教授

氏名:ジャレッド メールス
所属:スチュワード天文台
役職:准天文学者

氏名:ジャレッド メールス
所属:スチュワード天文台
役職:准天文学者

氏名:イブ オストライカー
所属:プリンストン大学
役職:教授

氏名:ロメイン テイシエ
所属:プリンストン大学
役職:教授

氏名:レイチェル サマヴィル
所属:CCA, Flatiron Institute
役職:グループリーダー、銀河形成グループ

氏名:シャーリー ホウ
所属:CCA, Flatiron Institute
役職:グループリーダー、宇宙論グループ

氏名:シャイ ゲネル
所属:CCA, Flatiron Institute
役職:科学研究員、銀河形成グループ

氏名:クリス ヘイワード
所属:CCA, Flatiron Institute
役職:科学研究員、銀河形成グループ

氏名:フランシスコ シュウ キタウラ
所属:カナリア宇宙物理研究所、ラ・ラグーナ大学、スペイン
役職:准教授

氏名:アンドレア フェラーラ
所属:SNS, ピサ、イタリア
役職:教授

氏名:シモナ ガレラー二
所属:SNS, ピサ、イタリア
役職:准教授

氏名:ステファニア サルヴァドーリ
所属:フロレンス大学、イタリア
役職:准教授

氏名:ステファノ ボルガーニ
所属:トリエステ大学、イタリア
役職:教授

氏名:モニカ コルピ
所属:ミラノ大学、イタリア
役職:教授

氏名:セバスチャーノ カンタルポ
所属:ミラノ大学、イタリア
役職:教授

氏名:ミケレ フマガリ
所属:ミラノ大学、イタリア
役職:教授

氏名:フォルカー スプリンゲル
所属:マックスプランク宇宙物理学研究所
役職:ディレクター

氏名:ベネデッタ チアルディ
所属:マックスプランク宇宙物理学研究所
役職:

氏名:ソールステン ナーブ
所属:マックスプランク宇宙物理学研究所
役職:

氏名:パオロ チリエジ
所属:ボローニャ大学、イタリア
役職:

氏名:セリーヌ ドルジュヴィル
所属:オーストラリア国立大学
役職:教授

氏名:ノエリア マルティネス レイ
所属:オーストラリア国立大学
役職:研究員

氏名:ノエリア マルティネス レイ
所属:オーストラリア国立大学
役職:研究員

氏名:カール グレーズブルック
所属:スウィンバーン大学
役職:教授

氏名:森下 貴弘
所属:カルテク
役職:Junior Staff Scientist

氏名:パブロ ゴンザレス
所属:マドリード宇宙生命科学センター・コンプルテンセ大学
役職:教授

氏名:フェデリカ タルシターノ
所属:ジュネーブ大学
役職:研究員

海外の研究機関

アリゾナ大学
アリゾナ大学(University of Arizona)は、アメリカ合衆国アリゾナ州のツーソンに位置する公立の大学です。州内でも最大かつ最も有名な大学の一つです。アリゾナ大学は多岐にわたる学術分野で高い評価を受けており、特に天文学、宇宙科学、環境科学、医学、および工学の分野で著名です。大学は研究活動に力を入れており、宇宙観測や環境保護に関するプロジェクトなど、さまざまな研究分野で先駆的な役割を果たしています。

国際先導研究では、LSST、Roman宇宙望遠鏡、JWSTなどの米国主導のプロジェクトとSubaruの観測的・理論的研究を融合させた宇宙論研究を中心に共同研究を行います。また補償光学や光赤外カメラの共同開発のパートナーとしても重要な大学です。

イタリア INAF
イタリアのINAF(Istituto Nazionale di Astrofisica)は、イタリア国内で天文学と宇宙物理学の研究を推進するために設立された国立研究機関です。INAFは、宇宙の観測、研究、および探査を行い、宇宙物理学のさまざまな分野における先進的な研究を行っています。彼らの研究は、宇宙の起源、進化、天体物理学、宇宙探査など多岐にわたり、国際的な協力も行っています。 INAFは、イタリアの天文学と宇宙物理学の重要な中心の一つとして認識されており、多くの天文台や研究施設を運営しています。

国際先導研究では主に栗田(京大)とP. Ciliegi (Bologna)が協力してELT MORFEOのミラー製作、アセンブリーに関わる研究や装置開発を行います。さらに、ELTによる将来観測およびそのために必要なターゲット選択などのSubaru/JWSTなどによる事前観測プロジェクトにも取り組みます。

プリンストン大学
プリンストン大学は、アメリカ合衆国ニュージャージー州のプリンストンに位置する、世界的に有名な私立の研究型大学です。アイビーリーグの一員として高い評価を受けています。プリンストン大学は優れた教育プログラムと優秀な教員陣を誇り、特に理工学、人文科学、社会科学など幅広い学術分野で高い評価を受けています。また、プリンストン大学は有名なプリンストン高等研究所と提携し、学際的な研究と知識の創造に貢献しています。

国際先導研究では、流体シミュレーションなどを用いた理論研究を中心に行います。とくに、AGNや超新星フィードバックの物理、星間物質(ISM)/銀河周辺物質(CGM)/銀河間物質(IGM), 銀河形成, 星形成, 初代星, 初代ブラックホールの形成などについて

オーストラリア国立大学
オーストラリア国立大学(Australian National University、略称: ANU)は、オーストラリアの首都キャンベラに位置する国立の研究型大学です。オーストラリア国内外で高い評価を受けています。ANUは広範な学術分野で卓越した研究を行い、特に科学、工学、社会科学、人文科学、およびアジア研究の分野で知られています。大学は世界的な研究プログラムと卓越した教育を提供し、国際的な学術コミュニティで重要な役割を果たしています。

国際先導研究では、AITC(Advanced Instrumentation and Technology Center)においてULTIMATE-Subaru用の地表層補償光学のサブシステムである波面センサー、レーザーガイド星生成システムの開発を行います。また、国立天文台、東北大学と協力して、補償光学に関する技術的な研究開発を行います。

CCA
Center for Computational Astrophysics(CCA)は、アメリカの研究機関で、主に天文学および宇宙物理学に焦点を当てた計算科学の研究を行う部門やセンターの一つです。特に、宇宙のシミュレーション、天体観測データの解析、宇宙物理学モデルの開発など、計算を活用して天文学に関する研究を推進しています。CCAは、宇宙の起源や進化、暗黒物質、暗黒エネルギー、銀河の形成など、重要な宇宙の謎を解明するための先進的な計算ツールと手法を開発し、天文学の進歩に貢献しています。

国際先導研究では、流体シミュレーションなどを用いた理論研究、フィードバックの物理、ISM/CGM/IGM, 銀河形成, 星形成, 初代星, 初代ブラックホールの形成などの共同研究を行います。一方では、観測データや数値シミュレーションの結果を用いた宇宙論的なデータ解析や、そこから宇宙論パラメータや銀河形成についての情報を引き出す理論的研究も行います。

Swinburne
スウィンバーン大学(Swinburne University of Technology)は、オーストラリアのビクトリア州にある公立の総合大学です。主に工学、情報技術、デザイン、ビジネス、天文学などの分野で知名度が高く、高品質の教育プログラムと研究活動を提供しています。スウィンバーン大学は、産業界との連携が強化されており、実務経験を積ませながら学習を進める教育アプローチを取っています。天文学の分野では、スウィンバーン大学は多くの研究プロジェクトや施設を提供し、国際的に認められた研究を行っています。

国際先導研究では、初代銀河、遠方大質量銀河の観測的研究を中心に共同研究を行います。

Italy
理論研究:
A. Ferrara (SNS Pisa): 初代銀河、再電離、ISM, フィードバックなど
S. Salvadori (Firenze/Arcetri): 初代星の化学
S. Borgani (Trieste): 銀河団
M. Colpi (Milano): SMBH binary
S. Cantalupo, M. Fumagali (Milano): CGM/IGM/Quasars Alessandro Lupi (Milano/Insubria)
Spain (IAC)
理論研究:
Francisco-Shu Kitaura:宇宙のバリオン分布、Lya forest, パワースペクトル、バイアスなどの理論研究

観測研究:
Helmut Dannerbauer: 原始銀河団の光赤外、サブミリ・電波での観測的研究
Jose Manuel Perez-Martinez: 原始銀河団の観測的研究

Caltech/IPAC
Caltech/IPACはカリフォルニア工科大学の研究所で、主にSpitzerやWISEなどの主要な宇宙ミッションに向けた赤外線天文学とデータ管理、解析に焦点を当てています。国際的なパートナーと協力し、宇宙の理解を進める上で重要な役割を果たしています。

国際先導研究では、JWSTやHST、Romanなどの宇宙望遠鏡を用いた遠方銀河・銀河団の観測的研究を行います。

UCL
UCL(University College London)は、イギリスのロンドンに位置する世界的に有名な公立の総合大学です。1826年に設立され、高い評価を受ける研究大学として知られています。UCLは幅広い学術分野で教育プログラムを提供し、特に科学、工学、医学、法律、社会科学、人文科学などで卓越した研究と教育を行っています。大学は多くのノーベル賞受賞者を輩出し、国際的な学術コミュニティで重要な地位を占めています。 UCLはロンドンの中心に位置し、多彩な文化と研究機会を提供しています。

国際先導研究では、JWSTやHST, ALMA, VLTを使った遠方銀河の観測的研究を行います。

MPA
Max Planck Institute for Astrophysics(MPA、マックス・プランク宇宙物理学研究所)は、ドイツのバイエルン州にある、天体物理学に特化した研究機関です。この研究所は、宇宙の物理学、宇宙論、暗黒物質、暗黒エネルギー、銀河の形成と進化など、宇宙に関連するさまざまな研究分野に焦点を当てています。MPAは理論的な研究や数値シミュレーションを通じて宇宙の複雑な現象を解明し、国際的な天体物理学の先駆的な研究を行っています。また、研究者や学生のための教育と訓練にも取り組んでおり、天文学と宇宙物理学の分野で貢献を続けています。

国際先導研究では、数値シミュレーションを用いた構造形成の理論研究。特にフィードバックの物理、ISM/CGM/IGM, 銀河形成, 星形成, 初代星, 初代ブラックホールの形成などを行います。